コラム
定期健診で健康寿命を伸ばす!
人間の社会では早期発見・早期治療を実現する予防医療が注目されていますが、大切な家族である愛犬や愛猫も同様です。定期的な健康診断により、話ができないワンちゃんやネコちゃんの体の声を聞き、病気の予防や早期治療など適切な処置をすることで、健康寿命を伸ばすことができます。
では、改めてペットの健康診断のメリットや内容を解説していきましょう。
健康診断を受けるメリット
隠れた病気を早期発見
体調不良を訴えることができない動物たちは、飼い主が「おかしい!」と気がついたときには、かなり病気が進行してしまっているケースが多くあります。
定期的な健診により、早めに病気が見つかれば、早期治療につながり、重症化を未然に防ぐことができます。
正常値の把握ができる
血液検査の結果が正常値の範囲内だったとしても、個体により差があるのも人間といっしょです。
その子が健康な状態のときの正常値を把握しておけることも、定期検診の大きなメリット。
数値が変動した場合、体の異変に気づきやすくなるうえ、仮に緊急的な対処が必要になった場合も、迅速な対応が可能になります。
結果的に医療費負担を軽減
イヌの平均寿命は14.65歳、ネコは15.66歳と最近はペットも高齢化が進んでいます。健康なまま長生きしてくれるのが理想ですが、実際に悪性腫瘍など重症化の可能性がある内臓疾患が増えているのも現実です。これらの病気は重症化してから治療にあたるより、早期治療の方が医療費の負担も軽くなります。何より、愛犬や愛猫の体の負担を軽くできることが重要ですね。
※(平均寿命のニュースソース)https://petfood.or.jp/topics/img/211223.pdf
動物病院に慣れる
「うちの子は病院嫌いだから…」と動物病院から足が遠のく飼い主さんも多いことでしょう。
でも、本当に調子が悪い時に頼れるのは、やはり動物病院だけです。
定期検診に通うことで、ワンちゃんやネコちゃんが少しでも動物病院に慣れてくれれば、いざという時にも安心です。
健康診断って、何をするの?
健康診断の内容は動物病院によって違いますが、一般的な項目をご紹介します。
一般身体検査
体重や体温測定、聴診、触診、目や耳、口腔のチェックなど、一般的な身体検査を行います。
血液検査
内臓の健康状態、貧血や脱水がないかどうか、感染症などの有無を調べることができます。
また、測定した数値は健康診断のベースとなる貴重なデータになります。
尿検査
シニアになると腎臓や膀胱のトラブルが増えることから、腎臓や膀胱の状態、糖の代謝などを調べる尿検査は欠かせません。
色やにごり、泡の有無など、視覚によるチェックも判断材料です。
便検査
寄生虫の有無、消化の状態や血便がないかどうかを確認します。
レントゲン・エコー検査など
肺や心臓の大きさや異常、肝臓や脾臓などの臓器の陰影の有無、結石の有無、骨や関節の異常など、レントゲン撮影により、全身の状態が確認できます。
さらに、心臓の弁や腹腔内の状態をリアルタイムで観察できるエコー検査で、体内に異常がないかどうか確認します。
年2回の定期検診がベスト!
定期検診の頻度は、高齢になれば最適でも年に2回は必要です。人間の1年が4年に相当するとされるワンちゃんやネコちゃん。
「うちの子はまだ若いから」と思っている間に、高齢期を迎えます。いつまでも元気に、楽しく愛犬・愛猫と過ごすためにも、若いうちから年2回の定期検診を習慣化することをオススメします。ご不明点や不安がある場合は、気軽にご相談ください。
アニモ動物クリニック
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