
コラム
ネコちゃんのダイエット|アニモ動物クリニック

丸々と太ったネコちゃんって、ほんとカワイイですよね。リラックスして寝転がっているところなんか最高で、ポンポンのお腹に顔を押しつけてモフモフしちゃいたくなっちゃいます。
でも、ネコちゃんの思うがままに食べさせていると、様々な健康上のリスクが高まるんです。深刻な肥満になってしまう前にどうすべきかを学んでいきましょう。
食餌管理を始めよう!
避妊や去勢手術をきっかけに、太りだすことが多いネコちゃん。実は、手術後は基礎代謝が20〜25%減ってしまうことが原因です。女の子の場合、食欲を抑えるエストロゲンというホルモン分泌が減ってしまい、食べすぎてしまうことがあります。
ダイエットに関しても、急激な食餌制限はタブーです。いきなりカロリーをカットするとネコちゃんの体が「栄養が足りない」と過剰反応して、肝臓が脂肪を蓄積しすぎてしまい、肝機能に不調をきたすことがあります。
さらに、ネコちゃんは気ままに暮らすのが基本。長期的な計画なしに、いきなりハードにダイエットをスタートしてしまうとストレスが高まって、皮膚病など他の病気を誘発してしまう可能性もあります。ネコちゃんの特性を考慮しつつ、食餌管理をすすめていきましょう。
①フードを変える
ネコちゃんは飽き性なので、フードの変更は有効に働きます。チキンやターキー主体だったり、サーモンやマグロ、白身魚と魚メインのフードと味わいに変化をつけられるよう工夫しながらフードを選びましょう。パッケージの成分表示は含有量の多いものから記されているので、参考になります。
ダイエットが進んできたら、メインのタンパク質以外に食物繊維がバランスよく含まれているものをチョイス。食物繊維がたっぷりのフードは満腹感がキープできるので、食いしん坊さんにはオススメです。
②年齢表示を参考に
ネコちゃんのご飯には全成長段階用のものが大半ですが、子猫用、成猫用、◯歳以上用といった年齢表示をしているものがありますよね。子猫用はタンパク質や脂質が多めでカロリーが高め、成猫用は子猫用よりもカロリーが少し抑えられていて、シニア向けのフードはカロリーが成猫用より更に抑えられています。
③早食い防止の食器や知育玩具
ガツガツ旺盛な食欲を発揮してもらうのはうれしいのですが、その後すぐに吐いていると心配になりますよね。あれは体調不良ではなく、あまりにがっついてしまったがゆえの吐き戻しです。ダイエット対策としてもがっつきは厳禁。ゆっくり少しずつ食べれば、過剰なカロリー摂取が抑えられるのも人間と同じです。
そんなときに役立つのが早食い防止の食器。食器に設けられた凸凹を避けてご飯を食べないといけないので、必然的に食餌時間が伸びます。コロコロと転がすことでご飯が少量ずつ出てくる知育玩具も早食い防止にはうってつけ。ネコちゃんの性格に合わせて方法を選んでいきましょう。
④食餌回数を増やす
ダイエットにはどか食いは禁物。回数を分けて少量ずつ食べれば、ネコちゃんの満足感も高まって、結果としてトータルのカロリー摂取も抑えられます。ご飯の回数が増えると、ネコちゃんとのコミュニケーションも増えて一石二鳥。もし、ネコちゃんと一緒に過ごす時間がたっぷり取れるならば、食餌回数を増やすことをご一考ください。
肥満は健康の大敵

肥満になると免疫力が低下して様々な病気になりやすくなります。それは、糖尿病や肝臓疾患といった内臓の不調に限りません。身体が重いと活動量が減り、水分摂取量が少なくなって下部尿路疾患の可能性も。もっとも深刻かつ命に関わるのは肝不全や糖尿病です。
体重が増えることにより、骨格に負担がかかり、関節炎や椎間板ヘルニア、靭帯断裂といった不調を引き起こしやすくなります。少しずつ計画的にダイエットをすすめていきましょう。






