コラム
ペットにもリハビリは必要!目的や効果について解説します
私たち人間は、怪我などから復帰するためにリハビリをすることがあります。それはペットでも同じことです。
手術を終えてからのリハビリは、今後の生活を支える重要な取り組みです。大切な家族のために、飼い主さんと病院が一緒になって頑張れることはたくさんあります。今回は、ペットにリハビリを施すことの目的や効果、内容等について解説します。
リハビリの目的
リハビリの目的は、術後の早期的なリハビリで痛みの緩和や機能回復の手助けです。また、関節炎にも有効ですのでペットの幅広い症状に効果的です。なお、生活の質の維持や改善にも効果があります。さらに、加齢による運動機能の低下防止や適切な体重への減量などの健康維持を目的に行うことにもなります。
リハビリの効果
リハビリの効果には、次のようなものがあります。
・術後の機能回復促進
・関節可動域や神経機能の維持、改善
・筋肉の維持、増強
・術後の痛みの緩和
・むくみの改善
・老化による運動機能の低下防止
・体重の減量・管理
など
ペットが末長く健康に過ごすため、リハビリは重要です。術後の機能回復、痛みの緩和といった効果だけでなく、筋肉量の低下やすでに関節疾患のある老犬の機能低下防止のために、かかりつけの獣医師に相談しながらうまくリハビリを活用しましょう。
リハビリが効果的な疾患
次のような怪我や疾患がある場合には、リハビリが効果的です。
①整形疾患
・前十字靭帯断裂
・膝蓋骨脱臼
・股関節形成不全
・肘関節形成不全
・骨折
など、整形に関する疾患については、術後の機能回復や関節可動域の改善等を中心としたリハビリが重要です。整形疾患に対するリハビリは、タイミングが大切です。手術からリハビリ開始を効果的に行えば、今後の生活にも良い影響を及ぼします。
②神経疾患
・椎間板ヘルニア
③骨関節炎・神経疾患
・変性性脊髄炎
④老化、肥満
②〜④の症状についても、最適なリハビリをご提案します。大切なご家族の健康のために、まずはご相談ください。
リハビリ内容
①物理療法
・寒冷療法:患部をアイスパックで冷やすことで、痛みや腫れを和らげます。
・温熱療法:ホットパックで温め、血行をよくして筋肉の緊張を和らげます。痛みの緩和や組織の伸展性を改善します。
②徒手療法
マッサージやストレッチをメインに、ペットのリハビリを行うようにしています。ペットに合わせて無理なく行うことで、機能改善や維持を試みます。
マッサージやストレッチについては、犬種によってできること等は異なるため、長い目で見て頑張っていきましょう。
③運動療法
・引き綱歩行
・体重移動
・ダンス運動
・バランスボール
・補助起立、歩行
など
これらの運動療法は、末長く健康でいてもらうために行うことでもあります。老化による運動機能の低下防止、体重の適切な減量や管理のためにも有効ですので、ぜひ取り組んでいきましょう。
なお、運動療法については道具が必要になるためできる病院が変わってきますので、リハビリを行っている病院に問い合わせたり、その病院でできることにしっかり取り組みましょう。
末長い健康のために
大切なペットの健康を保つために、リハビリは重要です。動物にとっても飼い主さんにとっても負担がかかることも多くあると思いますが、一緒に頑張ることで一日でも長く一緒に過ごすことができるようになります。
当院では、患者さんも動物も支えるためにスタッフが寄り添って支援します。一緒に頑張っていきましょう。
アニモ動物クリニック
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